きつ音症を完全に治癒する薬はない
きつ音を完全に治癒する薬はありません。
ですが、外国ではパゴクロンという薬が治験段階にあります。先にアメリカで吃音軽減薬として承認されるでしょう。
しかし、パゴクロンが日本で使えるようになるには、あらたに日本の臨床試験をしなければいけません。
日本で使えるようになるまでは、まだ時間がかかります。
■効果があるといわれる薬■
どんな薬にも副作用があります。また、薬に依存してしまうこともあるため、必ず医師の処方のもとで服用しましょう。
なお、きつ音のみの症状しかない人に向精神薬を処方することは、医療保険の関係でできません。
・レキソタン
うつ病や自律神経失調症、パニック障害などに用いられる薬で、不安や緊張を和らげます。
・ルボックス
うつ病、社会不安障害に用いられます。幸福物質ともいわれる脳内のセロトニン濃度を高め、気持ちを落ち着かせます。
・パキシル
ルボックス同様、脳内のセロトニン濃度を高める薬です。うつ病の治療に処方されます。
・セディール
ルボックス、パキシル同様、セロトニンに作用します。副作用が少ないけれど、即効性は薄い。うつ病、睡眠障害に用いられます。
■言語聴覚士■
言語聴覚士の試験には「きつ音」の問題が出題されます。だから、きつ音の知識があります。
言語聴覚士の言語療法は、医師よりも時間を割いてくれます。病院に勤務する言語聴覚士にみてほしければ、医師にお願いしましょう。