きつ音者の共通した特徴
■きつ音者の特徴■
きつ音者には共通した特徴があります。
・脳の左半球の機能が低下している。逆に右半球が過剰に働いている
ただし左半球以外の小脳などに障害があっても発症させる場合があります。そのため原因となる部分は、左半球の一か所とはかぎりません。
・言葉に詰まっているとき、声帯(咽頭)に力が入りすぎている。難発の場合は、100%声門が閉鎖している
そのため息ができず酸欠になり、顔を赤らめてしまう。
・浅い呼吸をしている。姿勢が悪い
肩で息をしている状態で、腹式呼吸をしていない。
声高でせわしない。いわゆる早口。腹式呼吸で歌っているときは、きつ音が出ることはあまりありません。
・ひとりごと、ほかの人と一緒に声をあわせて話すときはでにくい
・小心で引っ込み思案
本来は積極的で自己顕示欲が強いのに、長いきつ音生活で自信をなくし、おとなしい性格になってしまうのでしょう。
■日本には120万人ぐらい、きつ音者がいる■
人口の1%(100人に1人)、きつ音者がいます。日本全体では120万人いるのです。
■きつ音は治るか■
「この方法なら100%治せる!」という治療法はありません。
しかし70%以上は治る、それに準じた状態に戻っていることも事実です。
■幼児期の注意点■
幼児期にきつ音症状があっても、自分が「きつ音者である」という自覚がなければ、自然に治ってしまうものです。
ところが親などの周囲が「治せ」「こう話してごらん」と、本人に意識させるあまり、きつ音者として自覚してしまい、治すのが困難になるのです。