原因がハッキリわからない【脳卒中が原因の獲得性神経原性吃音】
じつは、きつ音のハッキリした原因は不明です。原因が不明なので定説もありません。
治るという定義もあいまいです。
それでも、わかっているところがあるのですから、そこをきっかけとして進むしかないのです。
きつ音症の原因は、大きくわけて3つ存在します。
・本人の身体、遺伝的性質
きつ音者は女性より男性がおおい。男女比でいえば3対1の割合。
同じ遺伝子の一卵性双生児の片方だけが、きつ音者になることもあり、ハッキリ遺伝が原因といえないところもあります。
・本人の心理的不安
大勢の人の前で発表したり、極度の緊張(プレッシャー)を感じると、どもってしまう。
・周囲への反応として身についたもの
親にどもりを注意され意識して身についてしまった。自分の耳でどもりを聞いて意識してしまった。
■脳卒中が原因となって起こるケース■
大人になり、脳の血管がつまる病気(脳卒中)が原因となって吃音になるケースもあります。
なんらかの病気が原因となっておこるものが「獲得性神経原性吃音(かくとくせいしんけいげんせいきつおん)」です。
■幼児期に起こる■
獲得性神経原性吃音を別にすれば、基本的にきつ音は幼児期に起こります。
もちろん原因はよくわかっていません。幼児期におこって原因のわからないものが「発達性吃音(はったつせいきつおん)」です。
発達性吃音は、本人のもつ体質(遺伝)と、環境(親のしつけなど)があわさって起こると考えられています。