家庭と学校の環境を整える【環境調整法】
■環境調整法■
環境調整法は、きつ音者の言語的な環境と心理的環境の両方を整えます。
幼児から小学二年生くらいまでで、本人にきつ音の自覚がないか、あっても意図的な話すテクニック(技術)をまだ使っていない段階に適しています。
心理的環境で、いちばん重要なのはきつ音者と長く、もっとも接する両親(とくに母親)との関係です。
きつ音者が自由に感情や意思が出せる環境つくりをします。なにより、まず自信をなくしている親を支援します。親が自信を取り戻せば、子供も自信をもつからです。
家庭でできることとして、親による子供への干渉をやめます。
・しからない
・しつけをしない
・発話への注意や指導をしない
・年齢以上の話し方を求めない
・早すぎる文字を教えない
・罰を与えない
・母子の気持ちのやり取りを増やす
そして、保育園や幼稚園では級友と孤立せず、安定した関係がもてているか、担任教師との人間関係に問題はないかなどの点検を行います。もし必要があれば改善をします。
この2つの効果で、きつ音者には自信がつき、積極性が出ることで改善に向かうのです。
■遊戯療法(プレイセラピー)■
遊戯療法(ゆうぎりょうほう)は、言葉による表現が十分でない子供と治療する者(セラピスト)が、遊びながら信頼関係を築き、いっしょに問題を解決していく心理療法です。