吃音を子供が自覚したら、親子で向きあう
■きつ音に親子で向き合う■
自分がきつ音である・・・。そう子供が自覚するのは、いったい何歳くらいからでしょう。
実は、5歳で8割の子供が自分のしゃべり方がおかしいと気づきます。
まず、あなたの子供のまわりの子がほとんど気づきます。
なかにはからかう子もでてきます。からかわれたり、真似されたり、笑われることで、子供はきつ音を自覚してしまうのです。
子供のために避けたいのは、きつ音が悪いこと、話題にしてはいけないことと思わせることです。
『おかーさん、わたしの話しかたって、へんなの?』
外から帰ってきたお子さんが、あなたに質問してきました。このとき、はぐらかしたり、ごまかしてはいけません。親子できつ音と向き合うチャンスです。
まず、子供がきつ音を自覚したきっかけを探ります。もしかしたら、誰かにからかわれたのかもしれません。
「どうして、そう思うの?」
そうお子さんに質問しましょう。
真似をされた、からかわれたのであれば、早いうちに親であるあなたが手を打ちましょう。対策するのです。
きつ音は、どもった時に馬鹿にされたり、笑われたりすることで重症化します。
・からかった相手の親と本人に「わざとではないこと」「真似をしない」ようお願いする
・学校の先生などにお願いする
が基本的な対策です。
そして、親子で話しあいます。
「それはね、きつ音っていうの」
「一緒に調べてみようか」
「100人に1人、いるのよ」
「日本全国に仲間がいるのよ」
「あなたは悪くないの」
「どもっていてもいいの」
「あなたは、そのままでいいの」
きつ音について正しく理解させてあげましょう。「わたしはこのままでいいんだ」「わたしが悪くないんだ」「どもってもいいんだ」と教えてあげましょう。
親は子供を過保護にするのではなく、見放すでもなく、常に最善の支援をしましょう。