きつ音の症状【連発、伸発、難発】
■3つの主症状■
きつ音には3つの症状があります。
・連発
「こここここんにちは」のように音節の繰り返し。
・伸発
「こーんにちは」のように引き伸ばしをする
・難発(阻止、ブロックとも呼ばれる)
「・・・」と最初の一音がでない。
■きつ音者本人が一番苦しい、困るのは難発■
言葉がつかえて出なくなるので、生活や仕事などでさまざまな支障をきたします。
随伴症状(ずいはんしょうじょう)が現れることもあります。随伴症状には、手をふったり、こぶしを握ったり、足で床を蹴ったり、まばたきをしたりと、きつ音者によっていろいろな動作があります。
難発のときは息を吸うことも吐くこともできません。いわば酸欠状態。本人も呼吸ができずに苦しく、顔が赤くなり、脈拍も早く、動悸を感じ、手が震えるなどします。
その点で、連発や伸発は苦しくありません。
年齢があがるにつれて、連発と伸発は少なくなります。そのかわり難発が増えるのです。
■きつ音がいちばん重くなるのは中学生■
環境がいろいろな意味で変わる、中学生での「きつ音」が一番重かったという科学的根拠があります。
中学校には小学校のように「ことばの教室」が、ほとんど存在しません。
中学生になりイジメが増えることから、この時期に不登校になる人数が増加します。
■そのほかの症状■
・解除反応
難発から脱出するために力を入れたりする
・助走
難発が生じないよう、話したい言葉の前に「えー」「あのー」などの言葉をいれる
・延期
難発が生じないで話せると思えるところまで間をあける
・回避
「発話回避」ほかの人に会話してくれるよう頼んだり、聞こえないふりをする
「場面回避」話さなければならない場所に行かない、行かなくなる
人や世間との接触を避けるようになります。