きつ音を放置すれば悪化する【第一層から第四層まで】
■きつ音を放置すれば悪化する■
きつ音者のおよそ半分は、自然に、または環境を整えることで思春期までに自然に治ります。
しかし、治らなかったきつ音は、よくなったり悪くなったりを繰り返し、しだいに進行します。
悪化するのです。
きつ音の進行段階は、第一層から第四層に分けられています。
・第一層
連発や伸発はでてきても、難発はでてきません。きつ音者本人にも「きつ音である」という自覚がありません。
・第二層
第一層との大きな違いは、本人に自覚症状があること。そして難発と、手を動かすなどの随伴症状がでることです。
しかし自覚はあっても「恥ずかしい」「つらい」という気持ちはなく、どこでもしゃべります。難発でつっかえても軽くですんでいます。
この時期は、一ヶ月くらい症状がでなくなる(消える)こともあります。
・第三層
症状の波がなくなり慢性化します。そして、きつ音を「つらい」「いやだ」「恥ずかしい」という気持ちが生まれます。
その気持ちから、話し方のテクニックを使うようになります。えー、あのーと詰まる言葉の前につける助走、言えるまで待つ延期です。
ここから置き換えのテクニックを使うようになります。いいにくい言葉を避け、いいやすい言葉に置きかえるのです。「投げる」を「投球する」のように。
・第四層
置き換えのテクニックを駆使します。それでも無理を感じると、話すことや話す可能性のある場所に行くことを避ける(回避)ようになります。