親は話し方のアドバイスをしない
■親が子供のきつ音に気がついたら■
「お、お、お、おかーさん。こ、こ、これね」
あなたの子供が突然どもりはじめました。きつ音を心配しない親はいません。じっさい9割ちかくの親が、この段階で子供に話し方のアドバイスをします。
けれど、親が子供に話し方のアドバイスや注意をしてはいけません。もちろん、叱るなんてもってのほか。
落ち着いて、話してみて。
ゆっくり、話してみようか。
そう親がアドバイスすることは、子供にとって『あなたの話し方はおかしいから、直しなさい』、ダメと言われているのと同じなのです。
子供は愛するあなたに話しかけたいのです。しゃべりたいのです。気持ちを伝えたいのです。なのに親であるあなたが、話の中身でなく「話し方ばかり」に気をとられていたらどう思うでしょう。
ぼくの(わたしの)お話が、ぜんぜん聞いてもらえない・・・。
子供は嫌な思いをするだけです。
どもって怒られたこと、話し方を否定されたことを大人になっても覚えている人がいます。なかには自分を否定されたと恨む人もいるのです。だから、きつ音を注意してはいけません。
親のあなたが、きつ音の子供にできること、すべきことは
・話し方のアドバイス、注意をしない
・どもって言葉が出てこなくても、言葉の先取りをしない
・1日10分でも、話を聞く時間をつくる
・子供の話し方でなく、話の内容に意識し、共感する(いっしょに喜ぶ、怒る、笑う)
・あなたの話をちゃんと聞いていると、おうむ返しで意思表示する
・きつ音をタブーにしない。家族でオープンに話し合う
ことです。
そして、最も大事なのは「どもっていてもいい」「あなたは何も悪くない」「あなたはそのままでいい」と伝えることです。