あなたは悪くない【きつ音を公表しよう】
■きつ音者が知っておくこと■
世界中にあなたと同じきつ音者がいます。100人に1人の割合でいます。
どもったことを笑う人もいたでしょう。真似したり、からかう人もいたでしょう。
けれど、あなたは何も悪くありません。
きつ音でも芸能人になれた人がいます。総理大臣や国王になった人がいます。きつ音でも立派な人になれるのです。
あなたがスラスラとしゃべれなくても、誠実に話せば、しっかり話を聞いてくれる人がいます。
会話は上手な話し方が大事なのではありません。話した内容(中身)が大事なのです。
ペラペラと心にも思っていないことを話す営業マンより、たとえ言葉に詰まっても一生懸命、相手のことを考えて話す営業マンのほうが信用されます。
■きつ音を公表しよう■
幼児のうちに、きつ音が改善しなかったあなた。
残念ながら、3年以上つづくきつ音は簡単には治りません。きつ音と上手につきあっていくことを考えませんか。
まず、きつ音であることを隠そうとするから心が疲れます。
隠そうと言葉のテクニックを使ったり、話さなければならない場面から逃げるから、相手に不誠実な人、無愛想な人と誤解されるのです。
社会にでたら、あなたがどもっても怒る人はいません。むしろ、あなたがきつ音であることを隠して就職し、電話にでようとしない、仕事をさぼっているように見えるほうが怒られます。
たとえば、学校の自己紹介で「わたしは緊張すると、どもる吃音です」「わざとではありません」「だから真似したり、からかったりしないでください」「笑わないでください」と公表してしまうのです。
自分が変われば周りも変わります。そして周りも変われば自分も変わるのです。